おせち酸味一体

 おはずかしい次第で御報告するのもなんですが、今年も新年恒例の風邪ををひきました。それでも今日は、ちょいちょいと仕事らしきこともしていましたが、げんなりな脱力感があります(笑)。脱力はリラックスの形容詞のひとつだからまあよしとして。
 脱力といえば、昨夜「おでんくん」が連続して放映されていたのを、うつらうつらとながめていたら、ものすごい脱力系なアニメで、「リアル」という概念を考え直してみていたが、そんなことを「三位一体」的に考えつづけられるほど魂とのコンタクトがとれていない。そこで、更新記事にサイトのダイアリーのずいぶん前の記事を温故知新ということで・・。

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 ■これまた若い頃の話でなんですが、バイトで新聞配達をやっていたけど、その頃は東京も、もっと寒かった。その年の元旦、大雪になったことがある。

 元旦の朝刊は御存じのように分厚くッテ、しかも広告の量も半端ではない。だから一度には自転車に詰め込み乗せることができません。それで配達の途上にある地点に、先に車で新聞の山半分を置いておいてくれるのですが、この日の大雪はすっかり道路を深く覆ってしまって、さながら八甲田山の前進のようでした。
 しかもこんな日には役に立たない自転車だけど、新聞運ぶには必要ですから押して歩くことになります。だからとんでもなく時間がかかりました。今も新聞配達の学生とか見るとふと思い出します。 でも、こういう仕事をやっている時というのは、なかなか病気で寝込むということがありませんでしたね。身体は丈夫になります。規則正しく生活し、学校へ通い、出されたものは何でも食べる(笑)。今はその頃と較べると、でれでれの正月ですねぇ。

 当時は新聞も牛乳も配達する人に女性はほとんど見ることはありませんでしたが、最近はかなり女性の数が増えているようですね。ぼくのその頃は、物凄い体格の女子プロの人かという女性が牛乳配達をバイクでやっていました。一度もお話らしきものはできませんでしたが、なんとなく出会えば気持ちで挨拶はしていました。
 朝早い時間というのは、深夜のお仕事帰りの化粧の厚い方もよく出会いました。ある日、背後からいきなり数人にからかわれたのですが、よくみたら、男性の女装でしたね。いわゆる今は明るく、テレビで、おばさまよりオバサンパワーを感じさせる楽しい人が多いですが、当時は、ぼくとしては珍しくてびっくりしてました。
 けたたましいその笑い声は、朝の殺風景な街に、なかなか無気味で印象的で、さながら映画のワンシーンのように脳裏に残っています。 その日からその後は、なるべく方々と出会わないように調整してましたけれどね・・。

 ■ところで、おせち料理というのはかなり塩分の強いものが多いですよね。そのせいかどうかはわからないのですが、お正月は街で喧嘩風景をよく見る時期でもあります。まあ、殴り合いというのはそう見ませんが、言い争いは必ずといっていいほどのお正月の風物詩です(笑)。
 大広間のあるお蕎麦屋さんで、のんびりお蕎麦を食べてG大寺麦酒を飲んで、なかなかの気分で帰路につきましたが、途中、ディスカウントショップに立ち寄ったら、店の前で赤ん坊を抱いた母親と父親ふたりが、彼らの車に自転車かなんかが傷をつけたかどうか、また、それをちゃんと謝らない、などとというようなことで、相手の高校生ぐらいの男の子をえらい剣幕で怒鳴っていました。
 しかし、もっとも気の毒なのは母親に抱かれた赤ん坊・・、父親はパンチパーマ風でさもありなんですが、母親がまた、胸に抱いた驚いている泣く子をものともせず、かん高い怒鳴り声で高校生を罵倒しています。こいつは感心できる夫婦には見えなかったですね。それに日本人というのは車の傷に異常に神経質です。ただでさえ狭い日本の道路をピカピカのまま走りたいというのは少し贅沢すぎないでしょうか。また、お正月、車を運転する人もどうも荒っぽい感じがします。横断歩道を渡る歩行者に不親切なところもあります。平気で横断歩道を塞いだり・・。 

 喧嘩の話に戻すと、家族の言い争いなども、この時期けっこう多いような気もします。やはり、おせちの塩分にも原因があるのか。それとも、のんびりしちゃうと、なんだか喧嘩でもしたくなるのか。物理的な空間の一人の持ち分が狭くなると、心理的にもなんとなくストレスというのは増えやすいような気もします。家族もあまり密着し過ぎる時間が長すぎると息苦しくなるものがあったりしますよね。人間のわがままって、幸福(そうな)ところからもわりと生まれやすいのかもしれません。
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by past_light | 2007-01-04 19:15 | ■Column Past Light | Trackback | Comments(0)

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