徒然日記な暮れ

 なんだか、十二月にはふさわしからぬ天候でしたが、昨日のはげしい雨の夜、台所の天井からぽたぽたと雨漏りがしているので、あわてつつも懐かしく思った(笑)。家は瓦の屋根で、古い木造だから、瓦が風で動いたりするとこんなことも起きる。とりあえず年を越したら直して頂こう。
 などと徒然に書き始めては見たものの、クリスマスも年の暮れにも、あんまり実感がなくてこの調子で残りも過ぎそうだ。大掃除には暖かい十二月はありがたいが、小掃除に毛が生えた程度には済ませたいとはおもう。

 先日行った福岡はやはりこちらより暖かくて、帰ってきた夜にはとても寒く感じたが、それは住宅環境のせいもあるのを忘れていた。この平家の木造では、地面から床まで1メートルと離れていないから、床暖房が毎年欲しくなる。
 しかし昔の日本のひとは、だいたいみんなこんな住まいの人が多かったのだが、ああ、昔と言っても江戸時代とかそんな昔じゃなくて、小津安二郎とか成瀬巳喜男の映画で原節子が玄関先か台所から出てきて、「お帰りなさい」と言ってくれそうな画面が浮かんでほしい。シンプルライフは心身も丈夫でないと楽しめない。妄想しているだけではいけない。

 福岡にはぼくの両親が健在で、現在、両親はマンションの7階に住んでいる。その部屋は冬はとっても暖かい。駅から数分でマンションには着き、また数分の位置には、だいたいすべて揃う大きなスーパーがあるし、その上の最上階には映画館だけの階があり、4館ぐらいかで7本の映画を上映していた。ぼくが今住んでいるところから比較すれば便利を絵に描いたようなところだ。だからたまに福岡に行くと田舎から都会へ出てきたような錯覚が起きる。
 以前住んでいたこれも古い家の隣のおばさんは、もう何年もというか何十年、銀座に出たことはないと行っていた。なんだかんだで小1時間は必要な場所だが、東京では普通の距離感覚だろう。福岡の両親の家からは、電車で十分ぐらいで、銀座も澁谷も原宿も新宿も兼ね備えたような街、天神に出ることができるので、これもまたどちらがどうなのかと、たまに福岡に行ってこちらに帰ってくるとよく思う。
 天神にはアップルストアもできていたから覗いたら、銀座と同じ店内に入ったような感じだった。街並はきれいだから例えれば銀座を歩く感じに近い。違いを見つけようとすれば食べ物店の特徴だろうか。それと「めんたいこ」の文字文字・・。

 こちらに帰ってきて思うのは、ぼくの日常の行動範囲が、たとえれば猫の縄張りエリアみたいだなあということだ(笑)。 多分ぼくもどこに住んでもだいたいそんな風なんだろうな。
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Commented by コウ at 2006-12-30 21:26 x
pastさん、本年度はお世話になりました。確かに大人になりますとあまり、正月とかのイベントものが関係なくなり、普通に一月に入っていきます。私も小津映画に見受けられるような建物を見つけ住んでおります。「異人たちとの夏」にでてきそうな、鶴ちゃん夫妻と風間さんの家のような木造であり、逆に見つけるのに難しい物件です(笑)私も同じように雨漏りしましたよ!土地柄も意外と古く、尾道を彷彿とさせる坂道や神社多しです。古い酒屋さんのたたずまいも、大林映画に出てきそうな物件でございます。結局知らず知らずの内に魂が求めるのでしょうね、このような土地を(笑)てんだねすサンと知り合った頃に引っ越してきました。

また新年度もお世話になります。私の干支でございますぅ~。
Commented by past_light at 2006-12-31 12:16
コウさん、こちらこそ、今年1年ありがとうございました。
また来年も仲良くして下さい(笑)。

コウさんもふるい日本家屋の作りですか。
お話では、周りの環境もいいですね。猫にも楽園って感じです。
そう「異人たちとの夏」のあのアパートの部屋の中のつくりも、その頃の一般的な家庭の雰囲気がよくでていましたね。
三丁目の夕日などもかさねて、改めて思うと、男もあれですが、あれから今を見ると女性がすごく変わったような気がしてなりません(笑)。

来る年は干支のコウさんですか。なるほど亥の集中力ですね。
よいお年をお迎えください。
Commented by コウ at 2006-12-31 18:09 x
まだ新年に入る前に、書き込めそうなのでお返事させてください(笑)

{三丁目の夕日などもかさねて、改めて思うと、男もあれですが、あれから今を見ると女性がすごく変わったような気がしてなりません(笑)。}

このpastさんのくだりですが、僕のような30代の人間から見て言えますことは、ハードとソフトのバランスが崩れ、ハードがみなぎり、人間は男も女も「自分」がありませんよねえ。何をしていいか解らず、情報に踊らされているのでしょうが、それだけ軟弱になったと思います。そういう時代を体験しているのだと思います。特に一般庶民は一般なりに小津映画ではないですが、皆自分の立場をわきまえ、それなりの恐縮した姿もありました。今の時代は一番品がなく大手振って勘違いして歩いているのが、一般人だと感じます。そういった混沌とした時代から、もとの「清潔感」のあるメリハリある人間性の重要性が必要とされていくような気もします。貧富の差が歴然としてあった昔は、それなりのわきまえがあり、「己を知る」という意味では美しくさえ感じられる感がございます。今は自分が馬鹿だということに気が付きにくい時代ですよねえ(笑 悲)

Commented by past_light at 2006-12-31 23:44
コウさん、とりあえず、今年中にお返事します(笑)。
よいお年をっ!!(笑)。
by past_light | 2006-12-28 01:53 | ■Column Past Light | Trackback | Comments(4)

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