お久しぶり、キース。

wave たまには、しっとりと音楽。
 キース・ジャレットを初めて聴いたのは、二十代はじめ。
 ぼくももちろん「ケルンコンサート」のガラス玉が弾けるような、あの即効演奏の完成度にびっくりしたものだ。
 そのころはまだジャズ喫茶があちこちにあって、一軒の店で最初は聴いたのだと思う。曲がかかると、そのジャケットが必ず飾られたから、それを目に焼きつけて、レコードを捜しに行ったものだ。

 「ケルンコンサート」は、ぼくに、絵においてそのころ「表現主義」を思わせたが、それは当時、ムンクの絵をよく見ていたせいもあるだろうか。
 のちにキースはグルジェフかだったか、その辺に関心があったようなことをどこかで読んだ気がする。そのころなんとなくケルン・コンサートには、ある意味では宗教的な(キリスト教という意味ではなく)緊張感があると感じていた。

wave
 だけど、「The Melody At Night, With You 」このアルバムは、こちらに耳を研ぎ澄ますテンションも余裕もなく、また何かをしている合間に聴いていても、何時の間にか胸に染み入って来て、圧倒的な郷愁を誘う。

 その旋律が、無垢というのか、そのときのキースの鍵盤と指の対話だったのだろうか。


★(おすすめ-9.Shenandoah)ここで全曲少しづつ聴けます。
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by past_light | 2006-02-17 02:27 | ■Column Past Light | Trackback | Comments(0)

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