1999年の盆踊り

 2005年のこの町の、夏の幕開けを知らせる毎年恒例の盆踊り大会。いよいよいつもの年と変わらず明日から二日間の開催だ。
 その開催地である公園には、早くも数日前からやぐらは組まれ、スピーカーは木につながれ、ちょうちんは準備万端、曖昧な警備班の控えるテントも張られた。夕方には練習の太鼓の音もたまに遠慮がちに風にのって聴こえてくる。百年経っても変わらんぞ、という光景が今から目に浮かぶようだ。

 思えば(いつもこれだが(^-^;、ブログのタイトルには背いていないコラムだろう)1999年つながりで思いだしたが、その年の幸せの光景の記録がこれだ。

 「百年経ったらその意味分かる」と寺山修司は「さらば箱船」で言ったが、ゆうに人間の営みはかくも地道なものなのだ。

 さて、明日の天気が気になるところだ。のら猫たちには我慢の二日だけどね。


 ★「1999年の盆踊り大会」

 ここ東京杉並にある公園。何故か、なんとはなしに田舎のような雰囲気を証明するかのような、毎年恒例の盆踊りが昨夜から今夜まで二日間開催されている。
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いや開催と云うニュアンスは似合わない、なんだろ、このいかにも町内自治会が健全に機能しているような年に一度のイベントは。

 実に、この盆踊り大会は、普段、家のなかで静かに暮らしているお年寄りの方々の、晴れの野外活動の日でもあるのだ。
 それはもう、こんなにお婆ちゃんやお爺ちゃんがいたのかと、毎年感心しながら思うぐらいである。
 そう『○○○盆踊り大会』。・・この日は毎年、お年寄りが主役なのだ。

 保守的と言うなかれ、確かに踊りの輪にはほとばしるエネルギーはない、切れるような腰のふりもない。くり返される曲は、多分何年も同じテープをかけ繋いでいる定番4曲止まり。 --しかし、このなかには橋幸夫の唄う御当地「杉並音頭」が含まれる--。
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そして4曲ごとのたびかさなる休憩。
 子供はどらえもん音頭ぐらい増やせよ、ぼくらはオバQ音頭を、と要求したくもなるところだが、しかしそれを我慢をさせてしまうほど説得力のある保守的伝統なのである。
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もちろん、子供達や普段着の近所の住人の気楽な集いの場になっているお祭りで、肩のまったく凝らない、--盆踊りで肩が凝ってはどうしょうもないが、、とてもいい感じの盆踊り大会なのだ。
 出店も自治会のおばちゃん、おじちゃんたちの作るわたあめ、だんご、氷り、のお祭り定番に、特別許可のおでん屋のみである。

 それに今年は天気にも恵まれ、昨年(1998年のこと)、雨続きに見舞われた日程で、半日で急きょ中止になってしまった、その鬱憤あり、子供達の夏休み突入が重なり、素晴らしき好き日なのである。
 それは、7時からの開始のはずなのに6時前に始ってしまうという意気込みからも伝わってくる。
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池の側で開催される特徴がここの命でもあり、暗くなってからのこの盆踊りの風情は格別である。
 踊りの輪を離れ池の向うから眺めると、どこか山奥の村で行なわれているように錯覚する景色をも堪能できる。むしろ、その景観がここの盆踊り大会の、ほかの地区とは代えることのできないナチュラルでありリッチでもあるかけがえのないものなのである。

 この町の住民注目の、最近生まれたカモの五羽の子供達も親鴨に守られその景観を楽しんでいた。
 ・・というのは脚色ですが。

 --画像は8mmビデオを静止画にしたもの。カモ親子はさすがに暗すぎて断念。--
 ◆上右より、太鼓を叩くのは子供達の役目です、交代で頑張ってる。
 ◆左、二段やぐらの中段で踊るのはやや若い御婦人方、あくまで、ややである。
近影はプライバシーを考慮してというか、散漫なので載せるのを止めた。
 ◆右、警備班というテントであるが、どうもそうは見えない。
 ◆下左、池の反対側から眺める格別の景色、しかしこんな不鮮明な画像では申し訳ない。
 ◆踊りの輪のなかには、仕事帰りのバッグを下げたままの草刈タミヨ風美人も見られることは付け加えておかないといけないだろう。プライバシー保護のため、それをお見せできないのは残念である。
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by past_light | 2005-07-23 03:27 | ■Column Past Light | Trackback | Comments(0)

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