桜の、その

 「桜の園」という日本映画では、映画に映るはずの桜はほとんど記憶がないのに、登場する女子高生達が学校で過ごす一日、その春の午後特有の空気に包まれた、その流れる時間のなかで、そののんびりとしたリズムと、むずむずするようなけだるさとに同調する彼女たちのその肉体の、眠りを装いつつ、その秘めた官能の呼吸がっ、、「おおっ!・・乙女〜っ」と唸る味わいだった。

b0019960_2194113.jpg 桜、満開になりました。
 今年はまだ写真は撮っていないので、昨年の桜だ。

 玉の輿にのって、幸せに別れを迎えた二度と会うことのないだろう「マロン」との、昨年の黄金時代をも思い浮かべつつ・・。
 「さくら、おにいちゃんだよ」。

 この時期、花粉症のひどい人には辛い時期でもあるようです。しかし、そういう話題が多くなったのはいつ頃からか。ぼくなどが田舎暮しの少年時代をふりかえれば、花粉症という名前さえしらなかったような感じだった。

 東京に出て来て数年、若さと春の蜜月の、昔むかしに読んだ劇画の中に登場したその名前は、まるでひどい難病のような登場の仕方だった。
 その症状に苦しむ登場人物の女性は、この時期、部屋の中にいてもマスクをはずせない。外出は控えなくてはならず、「結婚できない・・」なんて話でしたから、こりゃ大変な病気だな〜と思ったものだ。彼女は花を愛でることはできず、水中花を愛した。

 そういうことで察すると、この病名とその詳細は、原作者にも謎のような、まだそんな時期だったんでしょうかねぇ。

 ちなみに、ぼくは春よりも秋のブタ草に反応し、鼻水とくしゃみはそれまでおあづけです。
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by past_light | 2005-04-08 02:21 | ■Column Past Light | Trackback | Comments(0)

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