古本屋に行く心得

 べつに百円、二百円に困っているわけではなかったが、以前もういらなくなったと思しき本をでかい袋に二つ、大手の古本屋に持っていったら半分ほどしか受け取らなかった。

 「えっ、これ持ってかえるのっ?!」
 「こちらでおひきとりしてもよろしいですが」
 「は?」

 ・・まあ、そういう時代なんですね。店内は本に限らずモノが溢れかえっている。
 リサイクルしている・・というと聞こえも気持ちもなんとなくごまかせそうだが、どうも本来の姿とどこかちぐはぐに感じてしまうのは、なぜだ。
(その店の店内をよく観察すれば・・、ただで引き取ったと想像される本にも、ちゃんとなにがしかの値段がつけられて売られていくことも多いようだ。なるほど・・少し迷って「ん~、じゃあ、持って帰ります」と言ったぼくに失望したような「間」があったものなぁ・・。)
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 20年以上ぐらい前は、よく古本屋に通い、売ったり買ったりしていた。そのころはだいたい買い取り価格値の予測がつく感じだった。前もって腹算用して大きく外れることもなかった。引き取られずに持って帰るということもほとんどなかった。でも今では捨てる方が手間がなくていいのでは、とさえ思わせる値段と思った方がだいたいにおいていいようだ。手間どころか上記のやり取りのような後は、なんとなく気分まで損をした感じにさえその一日の中のシーンに刻まれてしまいそうだものな。金銭的にこだわると必要以上に貧しさを強調してしまいそうでもある(--;。

 とはいえ・・だ・・本を捨てるというのは、なんだか気が引ける。ゴミの収集に出される本などは、もう本としての尊厳をすべて剥奪されて無常の無情。

 そういうわけで、できれば図書館が引き取ってくれるというのは一番得策のようであるが、意外に図書館も重複した本などだと困ることもあるかもしれない。
 各地に、町内に、空いた家のスペースを提供するような人がいて、近所から持ち寄って出来上がる町内図書館、もしくは図書室みたいなものが、たくさんできるといいなあと想像した。コミュニティセンターのようにかしこまったパブリックな施設でもなく、なんとなく近所で気楽に自主運営できてしまうという感じでね。

 ところで、話にあるような半分引き取られず残った本は、他の古本屋では幾らかになることもあるということをお知らせしておきます。その労力が見合うものかどうかはその人次第ですね。
 ・・・なんか「無能の人」の日記みたいだね。
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Commented by sizukugaotita at 2004-12-14 21:19
はじめまして。
いいアイディアですね、「町内図書館」って。
本好きのヒトたちが集まった町だと、ちょうどいいかも。
面白かったので、事後になりましたがリンクさせていただきました。
Commented by past_light at 2004-12-15 18:43
sizukugaotitaさん、はじめまして。
「町内図書館」御賛同ありがとうございます。コメントありがとう。 sizukugaotitaさんは、高校生なんですね。
それから小説を書いているんですね。
まだちよっとだけですけど、プログも拝見して来ました。

面白かったって、おっしゃっていただけて光栄です。
リンクありがとうございます。こちらからもリンクさせていただきます。
これからもよろしく。
Commented by サンタパパ at 2004-12-30 07:30 x
古書の値段が安い反面古書店も経営が難しく、倒産も多いみたいです。出版物の種類が多い割りに売れないのでストックが多くなるのが主な原因のようですね。一方で絶版になるサイクルが短くなっているので、なんとも悩むところです。
私も本は捨てられない性質です。
Commented by past_light at 2004-12-30 17:51
サンタパパさん、寒い年の暮れになりましたね。

大手の古本屋・・といか、ディスカウントシヨップみたいなところが幅を利かせている昨今ですから、
昔ながらの古本屋さんは大変でしょうね。

十畳もない店内という古本屋さんもまだあるにはあるようですが、
ずいぶん減った気がします。
やはりどこも新しい古書店は工夫をこらしているところも多くなりましたし。

絶版になるサイクルと言うと、音楽CDなども消えるのが早くなりましたね。
もうリサイクル店で捜すしかないものが多いようで、古い人間にはたいへん(笑)。
by past_light | 2004-12-14 20:12 | ■Column Past Light | Trackback | Comments(4)

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