アルモドバルにはものの考え方の自由さを問われる

いろんな映画的要素が錯綜したような実に奇っ怪な作品だが、観ていてなんとなく最初ブニュエルを想起した。
思えばペドロ・アルモドバルもスペインの作家だからか、の面はどれほどかは別にして。
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古典的怪奇映画のようなモチーフと未来的な要素、アート感覚な映像・・、それら断片を積み重ねて、やがて全体観終わると、アルモドバル色という他ないような独特な怪奇映画という作品。それらスタイルが交じり合いながらの異色なエンターテーメント性はいつもどおり高い。

けれど、今まで観た作品の、「オール・アバウト・マイ・マザー」や「ボルベール〈帰郷〉」などと比較するとなにかドライな感じなのがちょっと印象に残った。
以前の作品は「情」が実に色濃く感じられた。男女の性を超えた地点へ向かうような愛のカタチの模索が感じられ、それがある意味では人間の精神の深淵への謎なぞみたいで誘惑的だった。
もちろんこの作品でも同じモチーフが底流にあるようなのだが。

お話は無理強いされた性の残酷さだけが残ったように帰結したのが、少し消化不良になりそうで居心地がわるかった。
だが、これにも隠された複雑な情があると言えば言えて、再度深読みしたくなるものだ。

この映画でおこる悲劇もきっかけも、不条理さの自由な展開がブニュエルのような悪夢への迷路なのだが、ブニュエルのような軽さとユーモアまで到達するスタイルのシンプルな完成度とは違った世界だ。

ともあれアルモドバル独特な変態的感性の物語なのに、とにかく面白い時間の進み方だった。音楽がすごくよくて、たぶん曲単体で聴くより映像とともにで魅力的なサントラじゃないだろうか。
しかしまあ不自由さに陥りやすいこの世界の中で、アルモドバルって、その映画で語る自由な想像性の才能はいつも感心する。
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# by past_light | 2014-11-07 18:40 | ■主に映画の話題 | Trackback | Comments(0)

あけましておめでとうございます

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# by past_light | 2014-01-01 13:21 | ■ちょっとミニメモ | Trackback | Comments(2)

みさおとふくまる  この幸福感とともに在る孤独感の普遍

ネットでいつくかの写真に出会ってからというもの、おばあちゃんとふくまるのなんとも密接な暮らしに思いを馳せた。
みさおとふくまる
写真にはふたりが共に生活している日常のかけがえなさ、ひとこまひとこまが眩しい。
そしてそれゆえにどうしても背後にある時間の流れのことを思わずにはいられなかった。

二人の日常の瞬間の至福を眩しく感じれば感じるほど、ある切なさが胸を締め付けるのを禁じ得ない。
でも多分、そんなことは余計なことなのだ。
人間はその時その場の幸福を精一杯に感じて喜び、一日を満足して終えるべきなのだ。
永遠など叶わないことを。一日の眩しい光を、人の心理・思考という狭い箱のなかで閉じ込め、愛着して陰りを与えることの愚を思い知るべきなんだ。
「無常」とは真理であり悲しいことではないのだから。

しかし、それでも撮影者のファインダーを覗く目にきっとある情感だから、眩しい幸福感の中に去りゆく時間の儚い美をも、人は胸にしみじみと抱きとめるのだろう。
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伊原美代子ウエッブサイト
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# by past_light | 2013-04-18 19:36 | ■Column Past Light | Trackback | Comments(4)

色彩のないつくると青の時代

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# by past_light | 2013-04-14 18:59 | ■自動記述私観ブラシ | Trackback | Comments(2)

「そこにはそこが無い」 ガートルード・スタイン

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二年間安いアパートをなんちゃってアトリエ用に借りたときは楽しかったような‥‥。
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デ・クーニングって中毒性がある。
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ここに住んでた頃、最初の猫が老猫となり数年後にお別れになったなあ。
絵なんかも空間とともに記憶に残ると物語るものだ。
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ドイツの画家ヤン・フォスの子供のエッセンスのかなり近くにある自由感に満ちた世界観が親近感あった。そして今も。
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サム・フランシス、ヘレン・フランケンサーラーのような自由も探求し続けたかったが、人生とは何かだな(笑)。
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# by past_light | 2013-04-06 16:57 | ■自動記述私観ブラシ | Trackback | Comments(4)

子どもは我に返る日はない

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ダンボールにぺたぺたと貼り付けて、描いたり塗ったり目玉焼き。これも三十年前か。
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# by past_light | 2013-04-02 20:07 | ■自動記述私観ブラシ | Trackback | Comments(2)

つぎは三十年前の回顧店

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これはアーシル‥ゴーキー影響下と思いきや、出来上がったら元祖表現主義カンディンスキーの影響が。
つまりゴーキーが影響された先代が現れるという神秘なんでしょうか。
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我流の良さは、最初からキュビスムということでしょうか。
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# by past_light | 2013-04-01 19:49 | ■自動記述私観ブラシ | Trackback | Comments(2)

Spring Ocean

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二十年前の写真に収めていた絵をスキャナで整理してます。
春にはなったけれど、寒暖の激しい日々が続きます。もう桜も散り始めました。
次は青葉の季節。
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# by past_light | 2013-03-31 18:03 | ■自動記述私観ブラシ | Trackback | Comments(2)

寒い午後

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今日は午後になっても寒い。北風が吹き抜ける庭にはダメ猫と進化した顔が覗く。

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相変わらず野良生活を生き抜く。風を遮ってくれるか、木陰ならぬ木日向で散歩の犬の視線にも負けず午睡を貪る。

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ああ、寒い午後の孤独の光の中に伸びる脚長の人よ、何処へ。
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# by past_light | 2013-02-16 17:29 | ■ちょっとミニメモ | Trackback | Comments(6)

明けましておめでとうございます。

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東京は、とてもいい天気の元旦になりました。
明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。
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# by past_light | 2013-01-01 12:06 | ■ちょっとミニメモ | Trackback | Comments(2)

過去と現在、記憶のコラム。関連ありなTBはラヴリー。リンクはフリー。コメントはブラボー。


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