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裏から廻ってくださいな

 成瀬巳喜男の未見の映画が3本テレビで放映されていたので録画した。
 観ていて、テレビというものの存在がなかった時代、またまだ普及はしていなかった時代ということもあるが、題材は、家族や近い人間関係の中で日常巻き起こるドラマ。丁寧に、とても緻密に描かれているものばかり。
b0019960_18423646.jpg それは小津安二郎も同じ部類だが、小津の映画の多くの場合は、家族間のことに終始し徹底した印象がある。
 成瀬の特色は一方に男女の「愛」に執拗に迫ったものが多いと感じられた。
 その筆頭は「浮雲」だろう。

 成瀬は、「小津はふたりいらない」と松竹を追われた、と本などには書かれている。 小津作品同様、原節子さんもよく出演している。「めし」「山の音」など、これらがいちばん印象的。
 しかし成瀬作品ではなんといっても高峰秀子さん。「浮雲」ほか多くの作品がある。16才ぐらいの出演作「秀子の車掌さん」などのスナップ写真を見ると、こんな可愛い顔、いまの日本で見ることはできない。なんていいたくなるほど。
 杉村春子さんも傍役が多いが出てくると存在感ある人だ。むっつり顔も印象的だが、ニコニコしている顔もすごく味がある。演技の幅広さハイブローな人。

b0019960_18431838.jpg この時代の女優はものすごいプロ意識。
 高峰秀子さんの銀幕での印象と、彼女がインタビューなどに答えている言葉を読んでいると、その印象のギャップにいわば戸惑う。高峰さんは、クールでわりとそっけない。
 「ないですねぇ・・」で始まる受け答えが多い(笑)。

 この度観た三本には、戦後、価値観の激変する時代の農村の家族間の軋轢や、女の自我、自立、自由などが、なんだか今の時代から見てしても、かえって進歩的に見えたり、恋愛にしても結構大胆、その先鋭的なこと。なんとも新鮮でもあり、意外に驚くほど。

 古い価値観がどんどんと新しい世代の新しい価値観に追いやられていく。価値観の大きな変動期、その中で日本の老いたる人と若い人が、どんなふうに対立したり和解したりしていたかがとても興味深くて面白い。それから日本家屋って、けっこうなエロティシズムがあるんですよね。
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「裏から廻ってくださいな」

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by past_light | 2008-05-24 20:15 | ■主に映画の話題 | Trackback | Comments(4)

猫ハ見テイタ

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首輪を付けている猫は、どこか余裕がある
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人間が好きでたまらないのに野良になった猫もいる
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野良猫という存在を静かに主張している顔もアル
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ほどよいボロ具合がナイス
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by past_light | 2008-05-16 17:06 | ■ちょっとミニメモ | Trackback | Comments(0)

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