ダンナパパ

 ダンマパダ(Dhammapada)というのは、ずっと前にちょっとだけ読んでみたことがあったことを思い出した。

 いかんせん、やっぱり、「なんだこりゃあ、あたりまえのことみたいなことが書いてある」というようなピンと来ない感想で、正直最後まで読んだ記憶がない。

 ネットで読めるページがあって、またすこし読んでみた。
で、なんというか、これはすごいと思った。その夜はだが。翌朝にはピンと来なくなる、そういうものなのが、ときに悟りを垣間見る凡人の性格なのだ。
その一節は下記に引用して。

3
「〔彼は〕わたしを罵った。〔彼は〕わたしを打った。〔彼は〕わたしに勝った。〔彼は〕わたしから奪った」〔と〕、彼を怨む者たち――彼らの怨みは静まることがない。

4
「〔彼は〕わたしを罵った。〔彼は〕わたしを打った。〔彼は〕わたしに勝っ
た。〔彼は〕わたしから奪った」〔と〕、彼を怨まない者たち――彼らの怨みは止み
静まる。

5
まさに、〔怨みにたいし〕怨みをもって〔するなら〕、この〔世において〕、諸
々の怨みは、いついかなる時も、静まることがない。しかしながら、〔怨みにた
いし〕怨みなきをもって〔するなら〕、〔諸々の怨みは〕静まる――これは、永遠
の法(真理)である。

ダンマパダ (Dhammapada 全訳)

 あたりまえのことが書いてあるのだが、「真理」って当たり前、シンプル、単純なのだと思った。
 なんだかんだとお悩み相談をしている間は、やはりなまぬるく、悩みも、ダイアー・ストレイツ、がけっぷちとは程遠い。真理は竹を割ったような性格だ。

 あいつはおれをののしった。傷つけた。奪って行った。・・と恨んでいたら、恨んでいたで、いつまでも恨みは止むことがない。
 だけど、恨まないなら、恨まないでいると、恨みは止み静まる。

 つまり、怨んでいれば、静まらない。でも、怨みに対して怨まないでいると、こころ静かなんだ。

 これが永遠の(あたりまえの)真理である。
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Commented by falanx at 2007-04-08 03:03 x
またしても記事の内容からはずれたことを書いてしまいますが、falanxとは何か? です。
これまた他人の本からのパクリで、実は僕の愛読書なのですが、けっこう有名な本で、その本の名前は「アフターマン(ドゥーガル・ディクソン著)」。falanxは本の中に出てくる鼠の名前です。人類滅亡後5,000万年先の世界に生きている鼠です。
僕にだって、これから人生を生きる若い縁者がいるので、あくまでも観念論ですが、地球環境のためにを考えるなら、人類がいなくなるのがベストでしょう(笑)。
転生というものがあるなら、僕は5,000万年先の世界で鼠に生まれ変わりたい。
自然界で肉食動物と植食動物の割り合いは常に1対10だそうで、つまりシマウマとかが全部が全部ライオンに喰われて死ぬわけではない。逆にライオンの方が飢えで死ぬこともある。自然界ってまったくうまくできている。
で、僕は5,000万年先の世界でも、とろい鼠を生きるわけです。
Commented by past_light at 2007-04-08 20:06
falanxさん、「アフターマン」は、家にもありますよ。
由来は、そこからでしたか。なるほど、鼠、そういえば、先史時代の恐竜たちの陰で、小さな鼠たちが頑張っているのがテレビで印象にあります。
そして、彼らの子孫は恐竜たちが滅びても、いろいろ変容して生き延びて行く。5.000万年後はどうでしょうか。鼠の惑星かな。
転生できれば、希望としては金星あたりが均整とれてるかも、それまで三丁目でダンナパパになっていればの話?。
Commented by falanx at 2007-04-10 00:31 x
怨みですか。
僕は長い間、怨みに近いような感情を持ち続けた経験がある。こんな嫌なことはない。
他人を怨めば穴ふたつ的な話はまったくの真実だと思う。
ところがこういう感情って、恋愛感情に似たようなものがあって、忘れようとしても忘れられないところがある(笑)。
もう人生で二度と思い出すことのないくらいに完璧に忘れてしまうか、さもなくば怨みの量だけたとえば相手を蔑視する。愛さない。
僕はある漫画の主人公のセリフを、これいただきだと思ったことがある。
「もし、オレが死にかけていても絶対にオマエに助けてくれとは言わん。そのかわりオマエが死にかけていてもオレは絶対に助けん!」
Got to get down, down on my knees
Got to get down, down on my knees

Going down on love
Going down on love
Going down, going down, going down
Commented by past_light at 2007-04-10 01:39
falanxさん、むかし「怨み節」という歌がありましたが、あのころの女優や俳優が歌った演歌もどきの歌はなぜかインパクトありましたね。怨歌とも書きますものね。
>他人を怨めば穴ふたつ的な話はまったくの真実だと思う。
同感です。しかし、それでも長く自らをさいなむ感情はおっしゃるように恋愛の成就されない屈折感に等しいですね。すごく言いえて妙です。
ぼくも正直なところよくわかる経験です。
それでも、それはやはり穴ふたつ、そういうところでケリをつけるしかないでしょうかね。
by past_light | 2007-04-04 02:40 | ■Column Past Light | Trackback | Comments(4)

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