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First of May♪・・「小さな恋のメロディ」
 まだ10代だったころのこと、五月は今よりももっと好きな季節だった。噂に聞く五月病なんて信じられない時期だった。しかし時がたくさん過ぎて、いつか、そんな季節と裏腹のような気分というのはよくわかるようにもなった。それがメランコリーとかアンニュイというようなニュアンスで語れる内はいいが、病気だと大変だね。


 その、10代もそろそろ数年で終り、という日々の中で観た映画のなかに「小さな恋のメロディ」がある。

 そのころ繰り返して観た映画のひとつ。気恥ずかしくて人に好きだと言えないという人のハナシも聞いた。
 当時、何度目かのその映画に友だちを誘ったら、同行した彼は上映終了後、「こんな子供っぽいものを・・」と言った。彼はいわゆる「大人」の世界に足を踏み込んでいるつもりの時期だったんだろう。哀しいハナシさ。

 ところで、この映画のみずみずしい映像と、登場する子供たちは、なによりも「自由」を人生は必要とするのだ、という気持ちにさせる、そんな輝きに満ちていた。
 それから、そのころまだヒッピームーブメント、それからイッピームーブメント、そんななごりもあり、ジェリー・ルービンの「Do it!」という言葉を引き合いに出した人もいるだろう、「生」へラジカルに奔放に突き進もうというエネルギーが感じられた。

 イギリスという国のいろんな味が骨付きハム・・(映画を観た人は覚えているだろう)のように感じられる、街と生活者のリアルさもある。

 それから切り離せないのは、ビージーズの歌だ。
 まるでこの映画のために、それはもともと書かれてあったかと思わせるようなサウンドトラックで、それ以前にはそんな現象は映画の世界でもなかっただろう。
 ずっと後の・・「サタデーナイトフィーバー」のそれとはちょっと次元が違うというような、それは何年たっても色褪せることのないようなメロディだ。

 ♪「in the Morning」
 この映画のオープニングシーンは、いまだ新鮮な朝の目覚めと空気を感じさせる。こんなわくわく感を、擦れきれた大人で終わらないように思いだしつつ大事にしたいものだ。

 ダニーもメロディもオンショーも・・・もう僕らと同じように大人になった。
♪First of May--五月の初めになると思い出す映画「小さな恋のメロディ」。
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by past_light | 2005-05-04 21:55 | ■主に映画の話題 | Trackback(1) | Comments(0)
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