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ほら、ホラー映画
 むかしは、わりとホラー好きだった。
 この頃はあまり映画自体観ていないだけ、いいのがあったら観たいのだが。
 だから、ここでも古い古い映画の紹介だ。

 ★元祖で火付け役、ウイリアム・フリードキンの『エクソシスト』。
 キリスト教的な背景がなくったって、そのスキャンダラスなイメージに覆い隠された上質なストーリー、神父たちの苦悩や犠牲の精神が心をうつ。
 映像の緊張感、視覚効果も優れていると思う。サウンドトラックもその後に影響を与える程の素晴らしさだった。
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 ★2作目のジョン・ブアマンの『エクソシスト2』は不評だが、ユング心理学的なシンボリックなモチーフが、とても面白かった。アフリカの神秘もイナゴの黙示録も、現代的なアイデアで感動すらした。
 この監督の隠れた名作『脱出』は、ホラーではないが、ものすごく恐くてショッキングな川下りの映画だ。
 「真夜中のカーボーイ」と、また違った普通の生活者の役で感情移入できるジョン・ボイト主演だ。
 この映画はぜひ観て欲しいなあと思う。ほんとにスリルと怖さ--同じか?違うぞ!--満点で、ホラーよりたぶんずっと怖くて震えが来るだろう。知らないと損をする。

 ★『サスぺリア』はなんといっても、そのムードと音響のけたたましさ、バレースクール寄宿舎という変なエロスが重なって、話よりもそれで持って行ってくれるパワーがあった。色彩効果もよく考えてあった。昨今汚いホラーが多い中、美学的な元祖ホラーと言えるのはこの映画。

 ★『ポルターガイスト』、この映画はスピルバーグの製作だが、監督のトビー・フーパーだったか、ホラー専門みたいだったな人の最高作かもしれない。というのもその後に観たものはどれもひどかったような気がするので。
 これは、どじょうの2作目以降は観ない方がいい。一作目で充分ホラーとしての役目は終わっている。エンターテーメントとして楽しめるホラー。
 母強しというのはスピルバーグのエッセンスだろう。それが少し鼻につくのだけど。

 ★『フライ』はクローネンバーグの傑作だと思う。
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蠅男のアイデアを現代的に蘇らせただけではなく、主人公と恋人の葛藤と悲しみがくっきりと描かれていて、ホラーで胸を強く揺さぶられて涙が出た映画として記憶に残る名作。
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by past_light | 2005-02-01 19:58 | ■主に映画の話題 | Trackback | Comments(2)
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Commented by ちびっこはるか at 2005-02-09 00:31 x
こんにちは。私もフライ見て泣きました!最後に黙って頭にアレをあてる場面で大泣きしましたよ。ホラ−見て泣いてる自分って、おかしいのかなぁ?と、思ってましたが、やっぱりこれが特別なんですね♪ちなみに一緒に見た友人は『もう見るの止めようよ・・・(涙)』と、泣いてました。
Commented by past_light at 2005-02-10 01:27
ちびっこはるかさん、コメントありがとうございます。
レスが遅くなりました。ごめんなさい。

「フライ」、そうでしたか、 ちびっこはるかさんもやっぱり涙でしたよね。
あのラストに至るまでの二人の苦しみみたいなものが、すごく煮詰まっていたので、ものすごく悲しいラストになったという気がしますね。

ふだんなら、明らかにかぶりもの、作り物・・というはずなんですが、
あれを泣けてしまうまでに高めた演出はみごとでしたね。

ご友人の『もう見るの止めようよ・・・(涙)』というの、
すごくよくわかります。
そんな悲しいラストでした。